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2025.11.11
少額不動産投資のメリット・デメリット

少額不動産投資のメリット

少額不動産投資には多くのメリットがありますが、今回はその中から代表的なポイントを4つご紹介します。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

手軽に始められる

少額不動産投資のメリットとして、手軽に始められることが挙げられます。

それは、従来の不動産投資と比べて必要な初期資金が少ないからです。

一般的な不動産投資では数百万円から数千万円の資金が必要でしたが、少額不動産投資では1万円程度から始められるものもあります。

例えば、不動産クラウドファンディングでは、1万円から投資を始められます。

これは、従来の不動産投資と比べると格段に低い金額です。

このように、少額から始められることで、不動産投資の敷居が大きく下がります。

投資初心者の方や、リスクを抑えて投資を始めたい方にとって、少額不動産投資はおすすめの選択肢です。

 

安定した収入が期待できる

少額不動産投資のメリットとして、安定した収入が期待できます。

それは、株式投資などと比べて、不動産は価値の変動が比較的小さく、長期的に安定した収益を得られる可能性が高いのです。

たとえば、不動産クラウドファンディングで毎月1万円を投資し、年利5%で運用した場合、1年間の利益は約3,300円(複利運用を考慮しない場合)となります。

【計算式】

年間利益 = 1万円 × 12ヶ月 × 5% = 6,000円(元本12万円に対する利回り)

月ごとの投資分を単純計算すると、平均運用期間は6ヶ月(12ヶ月の半分)となるため、

実際の年間利益 = 6,000円 ÷ 2 = 3,000円(概算)

これを長期的に続けることで、徐々に安定した収入源を作ることができるでしょう。

このように、少額不動産投資は安定した収入が見込めるため、将来の資産づくりや老後の生活費を確保するうえで、効果的な方法の一つといえるでしょう。

 

物件の管理や運用を専門の会社に任せられる

少額不動産投資のメリットとして、物件の管理や運用を専門の会社に任せられることが挙げられます。

それは、少額不動産投資の多くが、プロの運営会社や管理者に物件の管理を委託する仕組みになっているからです。

これにより、投資家は煩わしい管理業務から解放され、本業や日常生活に支障をきたすことなく投資を続けられます。

具体的には、以下のような業務を運営会社に任せることができます。

  • 入居者の募集や退去の管理
  • 家賃の回収や督促
  • 建物のメンテナンスや修繕
  • 入居者からのクレーム対応
  • 定期的な設備点検

例えば、不動産クラウドファンディングでは、これらの日々の管理業務をすべて運営会社が代行してくれます。

入居者とのトラブル対応や、定期的な修繕計画の立案なども、投資家が直接関わる必要はありません。

このように、物件の管理や運用を専門の会社に任せられることで、投資家は時間と労力を節約できます。

特に、本業が忙しいサラリーマンや、不動産管理の知識や経験がない初心者にとって、これは大きなメリットとなります。

 

ローンを組む必要がない

少額不動産投資には、ローンを組む必要がないという大きなメリットがあります。

これは、少額から投資できる仕組みが整っているからです。

従来の不動産投資では、物件を一括購入するために多額の資金が求められていました。

しかし、少額不動産投資では、物件の一部や権利に対して投資することが可能です。

例えば、不動産クラウドファンディングでは、1万円から投資を始められるケースもあります。

この金額は、従来の不動産投資で必要とされる数千万円と比較すると、非常に少額です。

そのため、少額不動産投資ではローンを組む必要がなくなります。

ローンを組まないことで、以下のようなメリットがあります。

  • 金利負担がない
  • 返済の心配がない
  • 信用情報に影響しない
  • 年齢や職業による制限がない

このように、ローンを必要としないことで金銭的・精神的な負担が軽減されます。

その結果、投資初心者やリスクを抑えたい人でも、安心して不動産投資を始めることができるのです。

 

少額不動産投資のデメリット

少額不動産投資には、以下のようなデメリットがあります。

  • 低いリターンになりがち
  • 物件選びの自由度が低い
  • すぐに換金することが難しい

それぞれのデメリットについて、詳しく解説していきます。

 

低いリターンになりがち

少額不動産投資では、一般的にリスクが低い分、リターンも小さくなります。これは投資の基本原則である「リスクとリターンのバランス」によるものです。

特に、不動産クラウドファンディングやREIT(不動産投資信託)などの少額投資商品では、元本が少ないため、大きな利益を期待することが難しいです。

例えば、年間利回り5%の不動産クラウドファンディングに10万円を投資した場合、1年間で得られる利益は5,000円程度です。

これを2年間運用しても、合計で1万円の利益にしかなりません。

また、このような少額投資では、運用期間中にかかる手数料や税金を考慮すると、実際の手取り利益はさらに減少する可能性があります。

このように、少額不動産投資は、初めて投資をする人やリスクを抑えたい人には適していますが、大きなリターンを求める場合には向いていません。

 

物件選びの自由度が低い

少額不動産投資には「物件選びの自由度が低い」というデメリットがあります。

少額不動産投資では、運用会社や事業者が事前に選定した物件の中から投資先を選ぶ形式が一般的です。

そのため、個人の好みや基準で物件を選ぶことが難しくなります。

特に、不動産クラウドファンディングや不動産小口化商品では、この傾向が顕著です。

例えば、不動産クラウドファンディングでは、運営会社が収益性やリスクを考慮して選んだ物件のみが投資対象となります。

これにより、立地条件や築年数など、自分の希望条件に合わない物件しか選択肢にない場合があります。

また、不動産小口化商品では、高額で魅力的な物件は少額投資の対象外となることも多いです。

したがって、少額不動産投資は手軽さが魅力ですが、物件選びの自由度が低い点を理解しておく必要があります。

 

すぐに換金することが難しい

少額不動産投資のデメリットの一つとして、すぐに換金することが難しいということがあります。

すぐに換金できない理由は、少額不動産投資の商品特性にあります。

多くの少額不動産投資商品は、一定の運用期間が設定されており、その期間中は原則として中途解約ができないようになっています。

たとえば、不動産クラウドファンディングや不動産小口化商品では、投資期間が固定されていることが一般的です。

このような特徴があるため、急な出費が必要になった場合や、投資方針を変更したくなった場合でも、すぐに資金を引き出すことができません。

長期的な資産運用を目指す投資家にとっては問題にならないかもしれませんが、柔軟な資金管理を望む方にとっては大きなデメリットとなります。